通貨強弱5通貨版表示M30足、日経225CFDのH4表示とATRボラティリティ。
トランプ会見からボラ拡大で日経は下を探るも落ちきれず反発。
しかしボラティリティの拡大は来週の上昇を意味するものではない。
トランプ会見でドル高はすっかり後退、通貨強弱インジケーターで見ると、豪ドルが買われている。
(他の新興国通貨も買われているだろうが、通貨強弱インジは主要8通貨までしか表示しない。インジケーターの詳細は右メニューラベル「通貨の強弱」参照。)
豪ドルが買われているということは、少なくともリスクオフでは無いということになる。
本格的なリスクオフならば、円とユーロが買われるのが通例のため。
しかし日経平均4時間足は下降トレンドラインを形成し、200SMAを割り込みそうな形状。ドル円はすでに割り込んでいる。
トランプだからドル高だというのは勝手な期待感でしかなく、11月のトランプラリー上昇相場からみてフィボナッチ23%水準をこのあとも維持できるかは微妙なところ。
アメリカの政権交代がスムーズに済むまでは、レンジ相場というのが妥当では?
日経平均は50%戻しのラインを割り込まなければまだその後の上昇も期待できるが、目先は来週のECBが影響を与えそう。
ひとまず日経は直近安値に接近すればロングでも可だが、19500円台で安心して買える相場ではない。
ドル円がこれ以上円高になれば、経験則から日経平均も売られてしまうため。
日経が上昇するときはほとんどの場合ボラティリティが長期の平均値を下回るが、現在はボラが高い状態で、来週月曜に上がる材料も見当たらない。
ドル円については、上値では実需+投機の売り(円買い)に押される展開ではないか。
またトランプ氏会見について、日本とメキシコも対アメリカ貿易で不公平だなどといった批判があったはずだが、これを為替レートに対するけん制だととらえれば、容易にはドル高に向かわないと、やはり判断できる。
そもそも白人労働者の支持を拡大して当選したはずのトランプ氏が、ドル高路線を採用するとはおかしく、人事と政策が明らかにならない限り判断できないのが普通のはず。共和党政権になって本国投資法をやるんだという期待は、経済評論家が場を繋ぐための話題でしかないのではないか。
中国批判を繰り返していたフィリピンのドテルテ氏が当選後に態度を一変させたように、トランプ氏も大統領就任後は論調を一変させる可能性は十分にある。
結果、ドル円も日経も当面はレンジ相場だろう。ただしドル円は113.50円を割り込めば111円台も視野に入りかつ、月足でも売りトレンド転換する。(ドル円月足20か月移動平均については、西山氏ラジオ日経番組より)
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