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2017年3月17日金曜日

西山孝四郎のマーケットスクウェア (2017.3.17放送分)  要約

西山孝四郎のマーケットスクウェア (2017.3.17放送分)  要約

西山孝四郎のマーケットスクウェア (2017.3.17放送分)
http://www.radionikkei.jp/podcasting/fxms/2017/03/player--2017317.html



ファンドが欧州選挙で注目しているのはフランス。
ユーロを拡大してしまったから、第一、第二グループ分けるという話やNATOの話題。
フランスでルペンが勝つと混乱が起きる可能性。
ではユーロを売るかというとそうではない。
アメリカは力ずくでドル安政策に持っていくではないか、ロス商務長官とプラザ合意の再来について。
トランプのドル高嫌悪を考えるとユーロは売りにくい。
ユーロには利上げ観測が出ている、ECB利上げ。出口の模索。
これは今の相場にとって致命的なダメージを与える可能性。
ここ数年の上げ相場、アメリカのQE1-3、日本のQQE、欧州のQE、マイナス金利。
アメリカは利上げに入っている。
FRB発端の中央銀行バブルは日銀とECBが引き継いでいる。
世界の論調は財政出動。
日本と欧州が量的緩和をやめると相場はクラッシュすると言われている。
ECBの利上げ観測の背景。
ECBは量的緩和金額を減らして、来年も減らす。これを戻すわけはない。
日本は?
債券王ビルグロース、次の金融危機は日本と欧州が起こす。
アメリカ株が上がるのはおかしい。
利上げなのに債券高、さらにアメリカ一人勝ち。
緩和継続の日本と欧州が上がらないのはおかしい。
日本が今緩和やめます、ETF買いませんと言ったら相場は急落する。

日米金利差と為替は連動していない期間のほうが長い。
1980年代などは貿易戦争時代で為替は貿易。
為替運用者は動けない。

良い円安の限界は125円。
よって年後半に上がってもそのくらいまで。
利上げ3度、長期金利3%、イールドカーブのフラット化、これらが全て起きるまで株は暴落しない。
今回3月は利上げしたが、そのあとはのらくらするだろう。
イエレン議長の「利上げのあとも緩和的」という発言を好感して株価は上昇した。
年後半は流動性パニックが起こるのではないか。
過去、7がつく年は7-8月にピークでその後相場は落ちている、アノマリー。
日経平均は円安になるかどうかで半分は決まってくる。

アメリカと違い東証1部は新陳代謝が無い。
今年はアメリカ株が世界の株のインデックスと比較して高すぎる。
ガントラックもマークファーバーも日本株は有望だと言っている。
しかし東証主体別売買残を見ると盛り上がっていない。
去年11-12月に1年分の相場をやってしまった。
東芝などのガバナンス問題もあるが、それよりも円高警戒が、海外ファンドにはあるのではないか。

ドル円は政治的円安も市場介入もアメリカへのお伺いが必要。
もともと変動相場制もアメリカが始めた、プラザ合意も同じ。
アメリカのドル安政策は長年日本が被ってきた。
いずれ第二のプラザ合意があるのではないかと言われている。
貿易赤字は悪いことではない、その分だけ物資はアメリカへ動いている。
経済学的に貿易赤字は悪いという考え方は無い。
覇権国であるアメリカは貿易赤字がなければドルが世界に拡散しないので。 
トランプはネット、差し引きで考える。
トランプは物事をフェア、アンフェアで考える。
アメリカは中国に対しては言いにくいが、日本に対しては言いやすいから見せしめにするだろうという見方。
セコウ経産相とウィルバーロスについて。
ウィルバーロスは貿易について日本が最優先だと発言。
なぜ三番手の日本が槍玉に挙がるのか。
ピーターナバロ、貿易不均衡は経済成長を脅かすと発言。
トランプの政策とFRB利上げを考えればドル円は118円を超えてもおかしくないが、実際はそうなっていない。
アメリカはいずれドラスティックなドル安政策に走る可能性がある。
それでアメリカは日本の円安政策を容認するのかということになる。
このような思惑からドル高は進みにくい。

一時期、貿易収支が相場を動かす時もあったが今は違う。
雇用統計とGDPの速報値が今は相場に影響を与えているが、
貿易収支が注目される時代がまた来るかも。
ウィルバーロスはミスター保護主義と言われている。
トランプが破産したときも助けた人物。
G20の草案は早めに発表されているが、保護主義や競争的通貨切り下げ反対という文言が削除されている。
その代わりに行き過ぎた世界的不均衡・・・という文言。
ここからドル安が連想されている。
政治的にはアメリカはドル高に向かわない。

株価について、高すぎて買うものが無いのがファンド運用者のぼやき。
リーマン危機のあとにJ&Jやホームデポ、シスコシステムなどの
キャッシュフロー分析で良い株を買っていたファンドがあるが、
今はなかなか買い場が来ない。
そのファンドは、今年中に長年の買いポジションを利食いすると言っている。
次の暴落の後に買うといっている。
年次報告書、銘柄は、株のほか為替も資源も商品も含め全ての商品を債権化して評価する。
そこで何が割高で何が割安か初めてわかる。
株というのは償還期限の無い債券であるとみなして銘柄選択している。
バリエーションが高すぎて買える株は今は無い。

日足、ユーロドルでトレンド発生。
G20以降にユーロが買われると面白い。


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