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2017年5月12日金曜日
日経225オプション 5月限20000円コールとゴールデンウィーク前後のイベントの関係
日経225オプション 5月限20000円コールとゴールデンウィーク前後のイベントの関係
日経OP 20000円コールは4月26日、5月2日、5月8日にそれぞれ大幅上昇しているが、5月8日分については、5月2日の時点でこれほどの上昇を予測するのは困難。通常であれば時間の経過とともにアウトオブザマネーの価値は減るから連休明けには下げているだろう、という心理になる。
したがって、連休後の8日の上昇を事前に予想して取りに行くのではなく、26日、2日の値動きをその前日に予想するほうが、確率は高い。
大前提として25日の北朝鮮核実験に関連した市場予想と織り込み下げ(リスクオフ)があり、北朝鮮危機が後退したとの見方から25日午後にかけて日経平均・ドル円は反転した。
そこからはリスクオフポジションの巻き戻しであり、新たな材料(日銀の政策変更やNYダウの暴落など)が無い限りは、これ以上リスクオフ方向へは進みにくいという見方の元に、直近の経済イベントを考慮しつつ2-3日の短い期間で考えて、アウトオブザマネーのオプションで買えるものは無いかと検討できる。
例として20000円コールに注目した場合、上の図のように、25日夜間と1日夜間にそれぞれOP買いの好機があった。それは結果論に見えるが、「リスクオフイベントの通過」「次の重要イベントまでの日数」の関係から、OPを買いやすい、又はOP売り手が売りやすい時期があるはずで、そのようなオプション売買の時期を見極める事を意識すれば、雇用統計だからドル買いだとか、ペンス副大統領の発言でドル売りだといった目先の突発的な材料に左右されるのに比べて、より汎用性のある「経済イベントの予定とオプションの売り手・買い手の心理」にフォーカスできるのではないか。
25日夜間のOP売り手 北朝鮮の核実験は無かった、これ以上リスクオフは進みにくく、巻き戻しが起きている。
25日夜間のOP買い手 プットの買いは報われなかった ではコールはどうか?
1日夜間のOP売り手 日本の連休を前に、OPの積み増しはやりにくい
1日夜間のOP買い手 日本が連休中にFOMCと雇用統計があり、コール・プットどちらでもいいからボラが上がりそうなら買いたい
28日や2日の夜間に翌週・連休中の相場を予想してOPを買おうか迷うのではなく、重要なイベントの通過と、重要なイベントが数日後に迫っているという状況でのOP売り手の心理に注目することで、(リスク限定だが勝率の低い)オプションの買いの勝率を上げられるのではないだろうか。
大阪取引所日報 | 日本取引所グループ
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-derivatives/daily/archives-01.html
オプション取引日報PDFファイル中に、オプション価格の記載あり。
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