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2017年1月22日日曜日
EA final max revolution turboの最近のエントリーの様子 イギリス メイ首相のEU離脱演説の前後
EA final max revolution turboの最近のエントリーの様子 イギリス メイ首相のEU離脱演説の前後
先週末にイギリスのEU離脱に関する報道で、欧州単一市場へのアクセスができなくなり、経済・貿易に不利益といった報道があり、そのため1月16日月曜日にポンドドルは窓開け下落でのスタートとなった。
その時に EA final max revolitionは上のチャートのようなエントリーをしていた。設定はturbo1,2ともON。
窓開け下落後のショートはかなり積極的なポジションで、窓埋めの確率が高いことを考えると厳しいが、1・2回目のエントリーはTPとなっていた。
3回目もショートで入っていたが、欧州時間開始から窓埋めの動きなる事もよくあるため、裁量で同値撤退とした。(final maxのSLは初期設定で500pipsだが、運用では異なる数値に設定している)
火曜日にようやく窓埋めの値動きとなったが、ボリンジャーバンド21に沿って上昇しているとき、final maxは何もせず。こういったトレンドフォローの値動きに追従するロジックではないようだ。
しかし翌水曜日に、前日値幅の23%戻しよりも手前のラインで複数ポジションをロングエントリーしていた。
これは前日が窓埋めの値動きであることを考えると非常に不利なエントリーのため、2ポジションは直ぐにロスカットし、2ポジションは指値を-35pipsに設定して戻り待ちでのロスカットとした(裁量でLCしたため、EAが持てる範囲で更なる新規エントリーをしたため計4ポジションとなった様子)。
結果、トランプ大統領演説後のドル売りの流れの中で2ポジションは決済された。
窓埋め上昇に伴う値幅はトレンドではないのだが、このfinal maxは前日値幅があればそれをトレンドとみなしてしまうロジックの様子で、そのために大きい値幅で1日ごとに上下に振れるような値動きには極端に弱いと推測できる。そのような値動きは、過去のバックテスト期間内でのポンドドルのチャート上では無かったのだろう。
またNY市場が終わり東京市場開始する時間帯の連続エントリーは、後場まで待っていないため、市場が不連続であることも(前の市場のボラティリティが引き継がれる保障はない)意識しないロジックになのではないか。移動平均やボリンジャーバンド等のインジには「市場をまたぐ、またがない」という概念は無いので、EAのロジックで追加しなければいけない。裁量トレードでは、人は自然にその判断を行っている。
今回のような窓埋め上昇によってできた値幅はトレンドではないという事をEAが考慮していないのは、ロジック上問題があると考えられる。(ただしこのEAに限らず、一般に販売されているEAのロジックは非公開。)
final maxについては、複数ポジションも設定可能だが、時間軸を分散させてエントリーするロジックにもなっていないようなので、複数設定については2ポジションが限度だろう。
また4-7の範囲でのエントリーは、最近発売された full throttleのエントリー位置と似ている。これは同じロジックを流用しているのではないか?
結果として、final maxは前日値幅があればそれをトレンドとみなす可能性が高く、そのために大きな政治経済イベントの当日および翌日にはエントリーを控えさせたほうが良いという結論になる。
ストップロスの設定を初期値から変えている場合は、この限りではない。
このEAはTP20SL90が、作者ブログでの初期設定以外での推奨設定値となっている。
EA final maxが苦手とする値動きパターンは、週明けの大きなギャップ・窓明けとその窓を埋める動き。また前日値幅が極端に大きいと、それをトレンドと解釈して(ストップロスにより形勢された値幅かどうかを判断していない)、前日値幅と同じ方向にポジションを取ろうとするが、半値戻しや全戻しの場合に含み損を抱えやすい。(初期設定ではストップロス幅が広いため)
EAスプレッド設定を厳しくすれば新規エントリーの制御はある程度可能だが、ギャップとストップロスによる大きな値幅をトレンドとみなす問題については、EAの内部ロジックでの対処が適切だろう。
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